軟らかい豆腐
いずれも豆乳を凝固させただけの状態で、水分をしぼる前なので柔らかい豆腐です。
堅豆腐
一般的な豆腐の製法と異なり、濃度の濃い豆乳を使ったり、にがりの代わりに海水を使うなど、さまざまな方法を用いて保存できるようにした、いわゆる 堅豆腐が各地で作られています。流通の不便な豪雪地帯や山岳地帯あるいは離島などで作られ、なかには荒縄で縛って持ち運びできるほど堅いものもあります。
水分を減らしたもの
- 沖縄県の島豆腐(しま豆腐)
- 「生しぼり方」で作られ、豆乳の粘度が低い状態でにがりを混ぜますが、荷重と時間を多くかけて含水率を減らすため硬くなります。また、作りたてで新鮮なものが好まれるため、水にはさらさずに温かい状態で販売されます。
- 京都府宇治市の黄檗豆腐
- 荷重と時間を多くかけて含水率を減らす普茶料理に使われます。
濃い豆乳
海水利用
- 山口県祝島の石豆腐
- 長崎県五島列島の潮豆腐
- 長崎県壱岐市の壱州豆腐
- 沖縄県の糸満豆腐
乾燥豆腐
豆腐を塩蔵乾燥、凍結乾燥したり、燻製で乾燥して保存性を高めた豆腐。
- 塩蔵乾燥させて作った豆腐には、山形県岩根沢地方(西村山郡西川町)の六浄豆腐がある。豆腐を塩で水分を抜き、乾燥させたもの。非常に堅いため削ったものを食べたり、料理に使ったりします。
- 凍結乾燥してつくった凍り豆腐については高野豆腐参照。
- 岐阜県郡上市大和町に伝わる燻り豆腐(いぶり豆腐)は、硬めの豆腐を長時間燻して作られた豆腐の燻製。熊本県五木村にも同様にして製造する桜燻製豆腐が伝わっています。